「忠別川の自然を親しむ会」(北島惇二代表)などが四日、前淀川流域委員会委員長の宮本博司さんを招き、旭川開発建設部が忠別川左岸に建設を計画している緊急用河川敷道路の予定地を見学する集いを開いた。宮本さんは京都市在住。元国交省職員でダム建設計画などに携わった経験をもつ。

宮本さんは前日の三日、市内のサンアザレア(六ノ四)で開かれた、ダム建設が予定されているサンル川(下川町)について考えるシンポジウム「人と川 そのつながり~ヤマメ湧く川は今~」で、「川に生かされる―淀川からの発信―」と題して講演している。

緊急道路建設計画はツインハープ橋上流から緑東大橋までの一・六キロに、幅四メートルの道路を敷設する。集いには周辺地域の旭神、神楽丘、緑が丘のほか市内各地域から二十人ほどが集まった。

約一時間半にわたり親しむ会会長の北島さんの説明を聞きながら緊急道路建設予定地を中心に忠別川沿いを歩いた。参加者たちは、道々疑問に思ったことなどを宮本さんに質問し、専門家的立場からの見解に聞き入っていた。

宮本さんは「三十六万都市の中心部にこのような自然豊かな河畔林があるのは非常に貴重。これを子や孫の代まで残していくことは必要なことだと思います」と感想を語っていた。