旭川の地酒の歴史探求と酒蔵見学などを目的に日本酒愛好家や利き酒師らを対象にしたセミナーが十一月二十四日、高砂酒造(宮下通十七)で開かれた。

 NPO法人料飲専門家団体連合会の主催。札幌や帯広の利酒師二十人など、約五十人が参加した。

 高砂酒造の担当者から説明を受けながら酒蔵を見学。その後、日本酒学講師で居酒屋「独酌三四郎」の女将西岡美子さんが、お店で扱っている地酒「風のささやき」について、西神楽の農業生産法人夢民村(島秀久社長)が作る酒造好適米「吟風」と大雪の伏流水を使い、生産者や蔵元の思いが込められた地酒と紹介した。同酒造顧問の熊谷由二さんによる日本酒の歴史などについての講演も行われた。

 講演後のテイスティングでは味や品種の全く違う四種類の地酒がそれぞれに相性の良い料理と共に出され、参加者たちは酒とその相性を確かめていた。