近文小学校のPTA(杉永伸仁会長)や近文地区社会福祉協議会(西出元会長)は二〇〇六年六月から、児童たちの登下校時に街頭に立って見守る活動「近文あい運動」を続けている。

 二十六日、同校区の通学路改良工事をおこなっている山元組(山元一弘社長、鷹栖町南一ノ二)が街頭に立つ父兄のために腕章百二十五本を贈った=写真。

 同校では〇五年に栃木県と広島県で小学生が下校途中で殺害される事件が相次いだことから、登下校時の児童の安全を守ろうと、翌年にPTAを中心に見守り隊を発足。全国六カ所の地域連携モデル地域として国交省から指定を受けている。

 腕章の贈呈は同校で、山元組の島田信夫土木部長から杉永会長と西出会長に手渡された。腕章には「近文あい運動」と書かれ、地は黄色、青色の文字、ハートはピンクと明るく目立つ色彩。

 杉永会長は「山元組さんから『何かお役にたつことを』と申し出があり、腕章をお願いすることにしました。大切に使わさせていただきます。この活動は児童の安全を守るだけでなく、地域の連携をより深めるものとなっています。これからも積極的に取り組んでいきたい」と話していた。