北工学園モータースクールで十二月二十二日、「認知症サポーター養成講座」が開かれた=写真。講師は北海道環境福祉専門学校の澤谷勝利副校長。一般市民や学校を退職した教師、同校の教習生や職員など二十九人が受講した。道内の自動車学校でこのような講座が開かれるのは初めて。

 同講座は厚労省が「認知症サポーター百万人キャラバン」として二〇〇五年にスタートさせた。同講座を受講するとサポーターとして認められる制度で、現在全国で百万人を超えており、道内で約五万人、旭川市内でも千三百五十四人(〇九年九月末現在)いる。同講座を受講するとサポーターを証明する腕輪「オレンジリング」が渡される。

 今回、同講座を主催した同校の下川建一校長は「サポーターは特別なことをする人ではありません。認知症に対する理解者や、人を思いやる人を増やすことを目的にしています。これがひいては、交通弱者や高齢者に対しての交通安全につながることと考えています」と話す。

 講座は「認知症とはどういうものか」「認知症の症状」「認知症の人と接する時の心構え」などについて、専門的な立場から説明された。

 同校では四人の講師が担当し、二月末までの毎週金曜日に講座を設ける(一月は十五日から)。午後四時三十五分から約一時間。受講は無料。受講希望者は同校(TEL57―5818)まで。