創業を志す人や開業間もない経営者を対象に経営のノウハウを教授する「創業塾」が九日から、旭川商工会議所六階の研修室で始まった。同会議所の主催。全十講座五日間でおこなわれる同塾の今年の参加申込者は二十三歳から六十一歳までの二十九人(男十八人、女十一人)。旭川市内が二十一人、上川管内六人、千歳・名寄市からそれぞれ一人が参加した。平均年齢は四十三・八歳。

 開講式で佐藤和明・会議所専務理事は「買物公園で目立つ空き店舗を活用して皆さんの起業のお手伝いをすることも考えています。厳しい経済状況ですが、この塾で学んだことを活かしていただきたい」と挨拶した。

 その後、税理士の小城公明さんが「創業の心構え~起業に成功する人・失敗する人~」をテーマに講議。これまで倒産した企業の実例を示し、「老舗だから、企業規模が大きいから倒産しないという時代ではない。時代にあった変化ができなければ、倒産する」と企業経営の心構えを示し、事業を立ち上げるにはどのような心構えや行動が必要なのか、成功する企業家の実像とはどんなものか、などを話した。

 今後十七日までに、採算や資金計画の立案方法、開業準備の基礎知識、事業計画作成の個別指導、金融機関による融資相談などの講座が設定されている。

 同塾は厚労省と日本商工会議所の支援を受けておこなわれている。問い合わせは同会議所産業支援部(TEL22ー8414)まで。