カンボジアのアンコールワットに近い小学校で、教育支援の活動を行っている芦別市出身の田中千草さん(31)が企画した、カンボジアの子どもたちの写真パネル展がこども冨貴堂ギャラリーKIDS(七条買物公園)で開かれている。

 田中さんは、二〇〇七年一月から二年間、国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員となり、小学校教諭としてアンコールワット遺跡で有名なシュムリアップにある小学校に配属され、二〇〇九年四月からは、JICAを離れ個人で同小学校に再赴任して現在も活躍中だ。

 音楽の教科も、授業もないカンボジアで、音楽の授業を立ち上げる仕事を手がけた田中さん。授業に使う鍵盤ハーモニカは、芦別、赤平、秩父別を中心に、日本各地から贈られたものを使用し、毎日生徒も、教師も練習に励んでいる。

 ギャラリーには、現地の子どもたち、音楽の授業の様子、戦争のつめ跡の写真などカンボジアの「今」が凝縮されている。

 音楽の授業の成果が込められたCD(千五百円)、Tシャツ(千八百円)、エコバッグ(二千円)、ストール(千円)の販売=写真=も行なっていて、売り上げは教育活動費にあてられる、三十一日まで。

 問い合わせは、こども冨貴堂(TEL25―3169)へ。