第六十回全日本下の句歌留多選手権大会が十三、十四日の両日、札幌の定山渓グランドホテルで開催され、旭川のチーム「旭川赤翼の松」が優勝。四連覇を達成した。

 参加十三チームの頂点に立った旭川赤翼の松は、髙松大悟(六段)、二階堂晃弘(三段)、髙松洋樹(六段)で編成。一回戦では三笠稲妻の天を三枚差、準決勝では優勝候補の一角だった岩見沢梅が枝を十枚差で下した。決勝の小樽潮の潮戦も圧倒的な試合運びで完勝だった。

 旭川赤翼の松の強さについて、旭川赤翼歌留多倶楽部会長の宮野勝さん(67)は「例えば、『あまの小舟の』と『あらはれわたる』は、どちらも同じ『あ』で始まりますが微妙に音が違う。その違いを聞き分ける力が、赤翼の松は優れています。日頃の鍛錬の成果でしょう」と分析していた。