市内に十ある図書館分室を紹介する展示「分室日和」が二十九日まで、中央図書館(常磐公園内)二階のミニギャラリーで開かれている=写真。

 普段はあまり目立たない存在である図書館分室にスポットを当てた。分室の様子を写真で紹介するとともに、蔵書の特徴、利用者層、担当者からの一言などを展示している。利用者にアンケートを取り、その声も紹介している。

 企画を担当したのは中央図書館の稲荷桂司さん(40)。以前から温めていた企画で、雪のない外観写真を撮るため、昨年秋からすべての分室を回り、写真を撮影してきた。

 稲荷さんは「分室の蔵書数は少ないですが、地域の方々と直接コミュニケーションしてその内容を充実させることが出来ます。農業の盛んな地域では関連する専門書を、小学生の多い地域ではライトノベルを多くするなど、きめ細かいサービスを提供しています。利用者数という数字だけで見れば小さいですが、なくてはならない存在と考えています」と話している。

 月曜休館。問い合わせは中央図書館(TEL22―4174)へ。