東北大震災の被災者支援の街頭募金が買物公園で行われている。先週末の九日には、一条の旧丸井前や二条のマルカツ前で旭川市倫理法人会(伴野忠孝会長)や市内の知的障がい者グループ「ひばりサークル」、市内の高校生らが通行人に支援を呼びかけた=写真。

 倫理法人会は全国に六百支部、約六万社が加盟する民間社会教育団体で、経営者自らの研さんの場として勉強会を開催している。大きな被害を受けた宮城、岩手、福島の三県にも会員がおり、被災した会員も多い。全国の同会支部で募金活動が行われており、市内約八十社が入会する旭川市倫理法人会も、復興への願いを込めて募金を行っている。全国で集められた支援金は被災した各県の倫理法人会を通じて被災者に届けられる。

 ひばりサークルは市内の知的障がい者約五十人が入会するグループ。東北地方では百三十の障がい者施設が被災し、まだ二百五十人が行方不明だという。リーダーの菅原広美さん(27)は「被災した障がい者のために自分たちが出来ることをしよう」と呼び掛け、今回の募金を企画した。支援金は全日本手をつなぐ育成会を通じ、被災した障がい者や施設に贈られる。