トラックを使って安全指導――。聖園中学校(五ノ西五、明田靖則校長)で十二日、交通安全教室が行われた。旭川地区トラック協会の部会、旭川輸送協議会(森俊一会長)の会員たちがトラック四台とともに同校を訪れ、全校生徒百五十八人を対象に安全指導を行った。

 グラウンドにダミー人形を設置し、衝突実験と左折時の巻き込み事故実験を行った。またトラックの運転席に生徒が座り、運転手からの死角を体験する教室も行われた。

 同校では毎年体育館でDVDを教材とした交通安全指導を行っている。映像とは違う角度からの指導もしたいと旭川中央警察署交通課に相談したところ、旭川地区トラック協会に打診があり、指導を引き受けた。同協会では通常こうした指導を小学校で行う機会が多く、中学校では今回が三例目という。

 この教室を企画した同校教諭の藤村覚さん(53)は「これから自転車に乗ることが多くなる時期。きょう目にした実験と体験を安全確保に活かしてほしい」と話していた。