旭川在住の絵本作家・あべ弘士さん(63)が二十一日、こども冨貴堂(七条買物公園の隣に、ギャラリー「プルプル」をオープンする。

 「プルプルの由来は、僕の絵本『はりねずみのプルプル』から名付けました。街が少しでも賑やかになり、ここから良いものや人が育っていければ」とあべさんは話す。

 道内外の作家の絵本原画、版画、絵画、彫刻、木工芸の作品を二カ月ごとに入れ替えて展示する。また、こども冨貴堂と連動して絵本の読み聞かせや、ワークショップ、音楽会、トークショーなどのイベントも行う予定だ。

 運営はあべさんを理事に今年の四月に設立したNPO法人「かわうそ倶楽部」が行う。ギャラリーには、学芸員の資格を持つ斉藤知子さん(40)が常駐する。

 ギャラリーでは、あべさんの作品やグッズを販売し、その売り上げを運営費や「アート」と「街」を結ぶ次世代のアーティストや子どもたちの育成に使うという。

 営業時間は午前十時から午後六時。月・火曜日休み。

 オープン記念展示として、七月三十一日まで「もりのねこ」(小峰書店)と「3びきのくま」(フェリシモ出版)の原画展を開催する。いずれの絵本も絵をあべ弘士さんが、文を旭川で育った新進童話作家・工藤有為子さんが手掛けている。観覧無料。

 オープン初日の二十一日(土)午後五時から、あべさんのギャラリートークが行われる。

 二十二日(日)午後二時からは、前旭山動物園園長・小菅正夫さん、あべ弘士さん、倶楽部副理事・澁澤寿一さんの三人のトークセッションを開催する。

 どちらも入場無料。