旭川大学が二十七日、在学生を対象に「キャリア講座」を開いた。就職活動への意識付けが目的で、今回で第六回目。道中小企業家同友会旭川支部の山地一事務局長が、「地元企業の魅力とは」と題して講演した。

 山地さんは、勤務地だった帯広や北見、そして旭川の三市にある優良地場企業の経営戦略やトップの信条などを紹介。「地元企業のトップは自分が生活をしている地域経済に貢献したいという意識を常に持ち、社員の物心両面の幸せを願っている。そういう企業は必ず伸びる」などと話した。就職について、「大企業に目が向くのはなぜですか。待遇や将来性だけですか。自分がどんな目的をもっているかが重要で、企業の大きさは問題ではないと思います」と就職に対する心構えを説いた。

 会場となった三一三教室に集まった学生たちは、メモを取りながら熱心に聞き入っていた。同講座を企画している同大キャリア支援課は「学内外の講師を招いて、年十二回以上の講座開催を予定しています。就職氷河期の現在、学生の就職に対する意識は高くなっています」という。

 同大ではホームページ上に、主に市内企業のデータを集積した「旭大ナビ」も開設しており、より多くの企業情報を学生に発信している。