石川県金沢市在住の画家かるべめぐみさん(36)の展覧会「今をいきているということ」が、こども冨貴堂ギャラリーKIDS(七条買物公園)で開かれている。

 〇九年に発売された「考える絵本シリーズ 2『死』」(文・谷川俊太郎/大月書店)と、一〇年、一一年に発売された「はじめて読む童話集」(編・野上暁/大月書店)の原画を展示している。

 かるべさんの絵は、コラージュが施され、横から見ると作品が二層になっている。本になると分からない原画の魅力だ。

 「東日本大震災後『絵を描かなくては』という気持ちになっています。自分はすごく怖がりですし、画家という職業は、そのような状況になれば絵が描けなくなります。自分にはな何ができるか、やりたいことをやりたい」と話すかるべさん。緻密で色鮮やかな作風は、彼女の言葉にリンクする。

 会場では、ポストカードやオリジナルプリントの食器も販売している。三十日まで。

 営業時間は午前十時から、午後六時。問い合わせは同ギャラリー(TEL25―3169)へ。