東北大震災で被災した子どもたちに手作りのテディベアのぬいぐるみをプレゼントしようと料理のえほん(末広四ノ十一)内で開講する「テディベア教室」に通う生徒三十五人が三月の震災後から製作に取り掛かっている。目標は百体、クリスマスプレゼントとして被災地へ送る予定だ。

 同教室では〇四年(平成十六年)に起こった中越地震の際にも五十体のテディベアを山古志村の小学生に送っている。ぬいぐるみは一針一針すべて手縫いで作られている。素材にはドイツから輸入したアンゴラヤギの毛を使用しており、アトピーや喘息の子どもが肌身離さず持っていても安心だという。一体を製作するのに約一週間かかる。材料費は一体当たり五千円、それら費用は全て教室に通う生徒らが寄附を兼ねて負担している。

 百体目の完成は十月頃を予定しており、完成後はメッセージを添え、ラッピングして被災地へ送ることにしている。震災ボランティア活動を行う市内の獣医師、小関隆さんが現地とのパイプ役を務める。料理のえほん店主で教室の講師を務める渋谷みち子さん(62)は「顔の表情を上手く出すところが難しいです。教室には十七年通うベテランや遠く歌登から通う生徒さんもいます。興味のある方はぜひ一度いらしてください」と話す。

 テディベア教室では生徒を随時募集している。材料費のみ有料で講習は無料。時間も自分の好きなときに好きなだけでいいとのこと。問い合わせは同店(TEL57―9483)まで。