今年一月初旬に刊行した、不動産管理会社、富士管財社長の小川諭一さん(57)の『旭川・まちづくりのモチベーターたち』(あさひかわ新聞発行・定価五百円)が電子ブックとなり、その収益金が旭川の震災支援などを応援する活動資金に当てられることになった。

 地元旭川に熱い思いを抱いている小川さんは、あさひかわ新聞の新年号で、旭川で活躍している各界のリーダーや論客を招き、対談や鼎談、座談会を企画・掲載してきた。それぞれの立場や視点から、まちづくりや地域づくりについての提言を引き出し、意見を交わしながら、まちづくりの具体策を提言しようという試みだ。

 その六年分を文庫本のスタイルにまとめたのが、本書。大学時代に心理学を専攻し、「夢分析」のブログに設けている小川さんとゲストたちの話の展開は読む人の感性に訴え、読み応えのある内容となっている。

 小川さんは「電子ブックをご購入していただくと、定価五百円のうち、四百円が収益になります。これを旭川で震災が起きた時の支援などの活動資金に寄付したい。例えば今回、旭川サポートネットワークが仲介役となり、震災被害に遭った南相馬市の子どもたちを夏休みに市内の地域住民や近郊の自治体が受け入れることになっていますが、そのような費用に当ててもらいたいと考えています」と話す。

 電子ブックはパソコンでまず「MY BOOKLE(マイブックル)」を検索し、その後小川諭一か本のタイトルを検索して手続きすると購入できる。また、文庫本を希望する人は、あさひかわ新聞(TEL27―1577、FAX27―1617)まで申し込むとよい(送料別途・二百円)。あさひかわ新聞で購入すると、五百円全額が資金活動費に寄付される。