平和・人権・歴史を考える若者たちの国際シンポジウムが二十九日(土)と三十日(日)、名寄市立大学(名寄市西二ノ北八)で開かれます。「人権・ 平和・異文化理解」を教育理念に掲げる同大短期大学部保育学科が中心となって毎年開いているシンポジウムで、今年十回目。今回のテーマは「私たちが伝える 戦争、私たちが想像する戦争」です。

 二十九日午後十二時十五分に開会。基調講演は、ベトナム戦争などを撮影してきた戦場カメラマンの石川文洋さんが「私が見た戦争」をテーマに講演、同学の特任教授で旭川在住の絵本作家あべ弘士さんが「戦争と動物園」をテーマに話します。二人の対談も企画しています。

 三十日午前十時からは、イラクで平和活動などを行っている戦争ジャーナリストの相澤恭行さんを迎えての戦争に関する問題提起と会場の参加者を交えて討論を行います。

 同大の今野道裕教授は「保育や動物園は平和があってこそ可能です。戦争についてあべ弘士さんが講演するのは珍しいことなので、ぜひ旭川の方も参加してほしい」と話しています。

 問い合わせは同大の鈴木教授(℡01654―2―4194・内線3311)まで。