髙砂酒造(宮下通十七)で二十三日、「一夜雫」の搾り作業が始まった=写真。作業は雪と氷でつくったアイスドームの中で行われ、ドーム内は搾ったばかりの酒のフルーティな香りで満たされた。

 ドーム内の気温はマイナス二℃。湿度が高いために香りが飛ばず、搾りに適した環境となる。この製法は一九九〇年(平成二年)から行われており、今年で二十二年目となった。

 酒造りにとってこの時期、気温は低い方が良い。同蔵の杜氏、森本良久さんは「ここまでは順調です。出来上がりが楽しみ」と話している。

 搾ったそのままに最も近い「原酒生」は七百二十㍉㍑入り五千二百五十円。髙砂酒造内の売店限定で二月十日(金)から販売する。問い合わせは同蔵(℡23―2251)へ。