「つくる人を つくる大学を、つくるんだ」を合言葉に、旭川に公立の「ものづくり大学」を開設しようと活動している市民の会(長原實会長)が23日、小野崎保・立正大学教授を講師に招き、勤労者福祉会館で講演会を開いた。

 約五十人が参加。元旭川大学教授で、旭山動物園の経済波及効果の研究で知られる小野崎教授は、「地域経済の再生と大学の役割 『ものづくり』を軸として」と題して話した。地方の自治体が疲弊し、さらに少子高齢化や経済のグローバル化が進展する現状の下で、地方自治体が目指すべき は内発型の地域振興。「イノベーター的なリーダーを育てる大学が必要だ」と自論を展開した。

 旭川に公立「ものづくり大学」の開設を目指す市民の会では、賛同する会員企業や個人会員を募っている。問い合わせは、事務局(TEL56―2319)へ。