「原発は反いのち」の筆者、天寧寺住職の永江雅俊さんを講師に迎える講演会が十四日(土)午後六時半から、勤医協一条クリニック(東光一ノ一)で開かれます。

 永江さんは一九四三年(昭和十八年)旭川市生まれ。早くから原発の危険を訴え、自坊で反原発講座を開催したり、泊原発ゲートや道庁前で三日間の断食を四度行うなどしてきました。

 また、九三年(平成五年)から毎夏、チェルノブイリ原発事故で被曝したベラルーシの子どもたちを寺に招き、保養させていました。被曝した身体は、 一カ月間の保養で約二年間の抗体を持ちます。永江さんはこの活動を十八年間続けましたが、昨年三月の福島第一原発事故で日本が汚染され、活動は事実上の中 止となりました。

 ベラルーシには十六回も足を運び、被災地を見るとともに、現地の人たちと長く交流を続けてきました。被曝した地がどのような道を歩まねばならないのか、よく知る人の一人です。

 講演ではチェルノブイリと福島の事故を比較しながら、国策として推進された原発の危険性、五感で感知できない放射能の怖さなどについて話す予定です。

 参加無料。だれでも聴講できます。問い合わせは事務局の金倉さん(TEL32―1555)へ。