ギャラリープルプル(七条買物公園)で二十三日、熟年世代と若者が語り合う恒例の「かわうそ寄り合い」が行われ、高校生や主婦ら約二十人が参加した。

 第三回目の話し手はインテリア・ギフトHOMES(ホームズ)(一ノ十)の代表、前田あやのさん(44)。福岡県出身の前田さんは、高校生のころ「アメリカへ行ってみたい」と、特別な理由もなく一か月間ホームステイをし、旅の魅力を知ったという。以来、理由のない「自分なくしの旅」を何度もしていると体験を披露。

 「旅先で自分の知らない人たちに囲まれていると、『自分は何なのだろう』と考えませんか? 同じオレンジ色でも、周囲の色が白の時と、赤の時では違う印象がありますよね。旅先で環境が変わると、同じ自分でもどう見えているのか、どう接しているのか、普段どんな人に囲まれているのか、自分について分からなくなることで、気付かされることがあります」と「自分なくしの旅」について色紙を使って話した。その後、寄り合いの原則に基づいて参加者一人一人が旅について語り合った。

 参加した市内在住の藤原有二さん(35)は、「前田さんは多感で行動力のある方だなと話を聞いていて思いました。日常では得られない体験や感じることも旅の魅力だと改めて感じました」と話した。