当麻町のハーベストガーデン福山(福山憲昭さん経営・伊香牛二区)で二日、「お仕事キッズ収穫体験」がおこなわれた。

 「お仕事キッズ」は毎年、夏・冬休みの期間中に、子どもたちが旭川市内のコープさっぽろ店で販売などの仕事を実際に体験する催しで、収穫体験は初の企画。小学二年生から六年生までの十六人(男子三人、女子十三人)が参加した。

 午前九時にコープさっぽろ・ルミネ東光店に集合し、バスで農園へ。十時から福山さん(61)と奥さんの景子さん(58)の案内で、化学肥料や農薬を使わずに有機農法で育てた野菜の説明を受けた。福山さんは東京でサラリーマンをしていたが、一九八三年に脱サラ。翌年から同地で野菜の栽培を始めた。現在一・二六㌶の農地で三十~四十種類の野菜を作っている。

 福山さんがコープさっぽろに野菜を納品していることから、「子どもたちに有機栽培の野菜作りを見せたい」という会員の要望もあり実施された。中には砂川市や和寒町からの参加者もあった。

 子どもたちは福山さんと奥さんから、「出荷間近のトウモロコシ畑の周りにネットを張っているのは、アライグマに食べられないようにするためです」とか、「ニンジンはセリ科の野菜なのでって育ちますから、植える時は少し密集させた方が早く育ちます」「タマネギの根の周りの黒いビニールを張っているのは、雑草が生えないようにするためです」などと説明を受け、感心したように聞き入っていた。

 その後、子どもたちは二班に分かれ、トマトとキュウリを収穫。昼食は伊香牛公民館で、おにぎりと自分たちで採ったトマトとキュウリのサラダやトウモロコシ、スイカをほおばった。午後二時からは、新たに四人が加わり、ルミネ東光店で恒例のお仕事キッズに取り組んだ。