高桑敦子さんの刺し子展「時代裂・古布との語らい」が、ぎゃらりーきっさ羅布(東光14ノ2)で開かれている。

 西神楽在住の高桑さんは六十九歳。子どもの頃から、和紙をすいて童話の本を作ったり物作りをする母親の姿を見て育った。独学でパッチワークを始め、三十歳代で戸塚刺繍を習った。古裂に出会い、古き良きものを生かしたいと四十歳から刺し子を始めた。

 藍染や草木染め、大島、絣などの布を使い、刺し子のデザインも豊富で味わい深い。刺し子の技法の「あじさい刺し」も美しい。布に合わせて糸を染めるなど手作りならではの優しさが伝わる作品ばかりだ。

 年に一度の作品展は今年で十五回目。タペストリーやテーブルセンター、クッション、のれんなどの大作のほかに小銭入れ、ブックカバー、ふきん、コースターなどの小物もある。小物は二百五十円から。一㍍五十㌢四方の筒描きタペストリーは七万円。

 高桑さんは「色彩感覚は母からもらったものプラス自分も加味され、楽しみながら続けています。一年かけて制作した作品を見に来てください」と笑顔で話す。

 十五日(土)まで。営業時間は午前十時から午後五時。定休日は日・月・祝日(予約があれば営業可)。問い合わせは、ぎゃらりーきっさ羅布(TEL31―2558)へ。