「建てない」建築家、坂口恭平さんを追ったドキュメンタリー映画「モバイルハウスのつくりかた」(二〇一一年、九十八分)の上映会が二十一日(日)、市民活動交流センターCoCoDe(宮前通東)で行われます。東川の古本や雑貨を取り扱う店「古本など イシキト」(東川町一の三の二)と市民グループ「チーム今だから」の若手グループ「ポヤンポヤン」の主催。
坂口さんは、早稲田大学建築学科在学中に路上生活者の家と出会いました。住宅や都市と生活について考え始め「なぜ、私たちは身の丈に合った巣のような家を建てることができないのだろう?」という疑問を抱き、「0円ハウス」「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」といった著書で路上生活者たちの暮らしをレポートしてきました。
映画では、移動式「モバイルハウス」を路上生活者たちのアドバイスを受けながら製作する様子をはじめ、完成直後に起きた東日本大震災から考える「住むとは?暮らすとは?生きるとは?」などの疑問、生きていくためのヒントを描いています。
上映会を主催する「古本など イシキト」の松倉由美さんは、「家や暮らしについて、既存の価値観や先入観にとらわれない視点で考えさせてくれる映画です」と話しています。
当日は上映のほか、不要布や糸を使ったワークショップ、野草茶カフェ、モバイルハウスの展示やお金のいらない「0円ショップ」などのイベントが盛りだくさんです。
上映時刻は①午前十一時②午後一時③午後三時半④午後六時。大人千円、学生・障がい者五百円。チケットは「古本など イシキト」、こども冨貴堂(七条買物公園)、きっちんらいる(鷹栖町十六線八号)で扱っています。
問い合わせは「古本など イシキト」の松倉さん( info@ishikito@yahoo.co/jp )、またはポヤンポヤンの松村さん( poyan555@yahoo.co.jp )まで。