巡回展「懐かしき樺太」が十八日(木)から三十一日(水)まで、旭川兵村記念館(東旭川南一ノ六)で開かれます。
北海道大学スラブ研究センターの資料を中心に展示します。大型写真パネル三十点で、樺太時代のまちの風景や代表的な産業などを振り返るほか、多数の写真を展示します。また日露国境の標石(レプリカ)なども出展されます。
同館の上田良博館長は「大正十二年に旭川から稚内までの鉄道が開通し、その後すぐに稚泊航路(稚内―大泊)、稚斗連絡船(稚内―本斗)が運航されました。これによって旭川から上川米を中心とした物資が樺太へ運ばれるようになり、旭川商圏が確立します。大正末から戦前にかけて、旭川の商人が新天地として求めたのが樺太であり、当時を知る人にとっては大変懐かしい展示内容だと思います」と来館を呼びかけています。
火曜休館。問い合わせは同館(TEL36―2323)へ。