流通団地にある一印旭川魚卸市場(大廣泰久社長)が十日、年末商戦に向けた展示商談会を市場内のせり場で開き、道内の小売、量販店など大勢の関係者で賑わった。
「見つめよう・見直そう・魚食文化」をテーマに掲げ、魚食を消費者にアピールしようと、鮮魚やカニ、エビ、魚卵、ギフト加工品など千五百点ものアイテムが展示された。
今年は秋鮭の不漁と魚卵類が割高傾向である一方で、南方系のマンボウやブリが豊漁だったという。厳しい経済状況などの理由から近年は低価格路線が続いており、商品のラインナップは高級商材よりも家庭向けの商品が目立った。
また、手間の掛からない調理済みの「簡単便利」な商品が目に付くのも近年の傾向だという。「財布の紐がきつい昨今、もっと家庭で魚を食べてもらえるようPRしたい」と担当者は話す。