小学生を対象にした職業体験会「あさひかわキッズタウン」が二十三日、旭川地場産業振興センターで開かれた。
旭川市と北海道コカ・コーラボトリングの主催で、昨年に続き二回目。小学三年、四年生を対象に参加者を募集し、千人以上の応募の中から抽選で選ばれた六百人が参加した。
会場には、市内の飲食業や専門学校、消防など二十五の企業や団体がブースを構えた。子どもたちは、各ブースで職業体験(仕事)をすることでタウン内の疑似通貨「あさっぴー」を給料として受け取り、稼いだ給料で飲食や買物をする。通貨の流通はタウン内の北海道銀行が、給料の振り出しのために出金をしたり、各ブースの売り上げ金の入金を担う。本物さながらの疑似空間が再現された。
女子に圧倒的人気の理容美容専門学校のパーマやシェービング、男子に人気の旭川消防本部の消防隊員体験、壷屋総本店のき花や和菓子の製造販売、もちろん銀行業務も子どもたちがおこなう。使用する機器は、実際の現場で使っているものを持ち込んだ本物だ。
参加企業も昨年より五社増えた。産・学・官・民が連携するこのイベントに対して、市の担当者は「参加企業は皆、手弁当での参加です。子どもたちも皆生き生きとした表情です」と話した。