美しく悲痛な物語を朗読

 ギャラリープルプル(七条買物公園)で展示会「Se’s Christmas ~The Happy Prince~ 幸福の王子」が始まり、一日のオープニングイベントに約三十人が参加した。

 童話「幸福の王子」をテーマに、アーティスト・Se(セ)さん(当麻)、アクセサリー作家の琳(リンさん(旭川)、ガラス工芸のニーウンペツガラス製作所(北広島)などの作品約二百点を展示している。

 「幸福の王子」は十九世紀の作家、オスカー・ワイルドの童話。自己犠牲と博愛の精神、人間の愚かさを描いている。

 オープニングではアーティストの三橋とらさんが朗読劇を披露。鍵や髪留め用ピンなどで作った楽器を南高校演劇部の二人が演奏した。穏やかでありながら躍動感のある朗読と、不思議な音色に包まれて涙する人も。

 展示は二十四日(月)まで。

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 展示と合わせて今月の同ギャラリーはイベントが盛りだくさん。日程は以下の通り。

 ◇きょう四日(火)▽クリスマスツリー展示=アッシュアトリウム◇八日(土)▽こども冨貴堂読み聞かせ会=午後一時、同ギャラリー◇二十二日(土)▽「幸福の王子」朗読劇withチェンバロ 三橋とら(朗読)×明楽みゆき(チェンバロ)=午後四時、同ギャラリー◇二十三日(日)▽「幸福の王子」特別講演&チェンバロとゴスペルコンサート 三橋とら(朗読)×明楽みゆき(チェンバロ)×Chowshes&Jr.Clubミュージカルコース(ゴスペル)=午後三時半、アッシュアトリウム

 また、来年から始まる「だれでもアーティスト展」に向けた作品を十二月末まで募集している。テーマは来年の干支「蛇」。子どもはハガキに絵を、大人は絵やオブジェなど持ち運びできる範囲であれば何でもいい。詳しくは同ギャラリー(TEL73―8289)まで。

 月曜・火曜は休廊。開館時間は午前十時から午後六時まで。