日本初の水族館プロデューサーで、日本バリアフリー観光推進機構の中村元・理事長(56)の「バリアフリーなまちづくり講演会」が十三日夜、ロワジールホテル旭川で開かれた。

 カムイ大雪バリアフリーツアーセンターなどの主催。約五十人が参加した。

 中村さんは、三重県嬉野町生まれ。鳥羽水族館、新江ノ島水族館、サンシャイン水族館などのリニューアルを手がけて集客増に成功。今年オープンして全国から注目されている「おんねゆ温泉・山の水族館」のプロデューサーだ。

 また、NPO法人伊勢志摩バリアフリーツアーセンターの理事長としても知られる。

 中村さんは、バリアフリー観光を手がけることになった経緯や、国内の旅行事情、観光地の状況などを解説しながら、「お客さんの気持ちになって旅行を手配する、これがバリアフリーセンターを作るきっかけになりました。顧客視点が大事で、お客さんが、やりたいことは何かを分かることが大切です」と話した。

 また、「今までの観光を潰して、観光地が良くなる街づくりをしていきたい。国や行政をあてにせず、自分たちで作っていきましょう」と熱っぽく語った。