アマチュア写真家、中川克巳さん(71)の写真展「水辺の表情」がカフェ花みずき(二ノ三)で開かれている。

 さざ波や湖面のゆらぎ、そこに移りこむ風景を組み合わせた印象的な写真十九点が並んでいる。道内のほか瀬戸内海や横浜港、エーゲ海などこれまでの旅先で撮影した作品だ。

 以前からカメラが趣味だった中川さんは、工学院大学(東京)を定年退職後、美瑛の景色に魅力を感じて、〇七年四月に旭川へ移住。景色や自然を被写体としてきた。「北海道に暮らして撮影を続けてみると、美瑛の丘など美しい景色がある一方で、水のある風景が意外に少ないと気付き、あえてテーマにしてみました。今回並べた作品では、レンズの特性とカメラワークを駆使して、風景の一部分を切り取るように表現しています」。

 作品のひとつ、「春近し湖面」=写真=は、八ヶ岳の西側、長野県蓼科の龍神池で撮影した。すっかり葉を落とした樹木がゆらぐ水面に映り込み、やわらかく流れるように線を描いた光景がモノクロプリントで表現されている。

 二月二日(土)まで。午前十時~午後六時(最終日は四時まで)。問い合わせはカフェ花みずき(TEL22―8731)へ。