市環境部クリーンセンター(東旭川町下兵村三の五・冨山剛所長)が一月三十日の会見で、ごみ収集車両の新デザインを発表した。

 絵を描いたのは、絵本作家・あべ弘士さん。市はこれまでもあべさんが描いたキリンやトラ、レッサーパンダなどのごみ収集車五十九台を使用している。来年度から「燃やせないごみ」の収集を民間業者に委託することから、あべさんに新デザインを依頼した。

 あべさんの絵を使うことで、分別の周知や、旭山動物園のPR、「汚い」といった収集車のイメージの払拭などがねらいだ。東日本大震災の支援でキリンが描かれたごみ収集車両を現地に派遣し、全国から注目を浴びたという。

 今回の動物はホッキョクグマ。お母さんグマと寄り添う二匹の兄弟グマが描かれている。新車両のために描き下ろした。

 「一昨年、北極へ行ったときに見たホッキョクグマが本当に可愛かったので」とあべさん。「職員の方たちが気持ちよく使用できて、きれいに使えるように。ごみを出すみなさんにも、どの車両がどのごみを運んでいるか分かるといいですよね」と絵に込めた思いを語った。

 新デザインの車両は四月一日から市内を走る予定だ。