旭川の農業生産法人・西神楽夢民村(島秀久社長)が作った酒造好適米・吟風を米麹に使い、鹿児島県南さつま市産のサツマイモを原料にした芋焼酎「あさひかわ」のお披露目会が十九日、ロワジールホテルで開かれた。

 旭川冬まつりの雪像と、南さつま市吹上浜で開かれる「砂の祭典」の砂像が取り持つ縁で、両市の交流がスタートしたのは一九九七年(平成九年)のこと。その民間ベースの地道な交流が、「芋焼酎」となって実を結んだ。

 会には鹿児島から、本坊輝雄・南さつま市長や宇土酒造の宇土建夫社長らも駆けつけた。

 発起人会の佐々木通彦代表は、「私たちのDNAがたっぷり入った芋焼酎です。大切に育てていきましょう」と挨拶。参加した二百人が、江丹別産のチーズや増毛産のタコなど地元色たっぷりの料理とともに誕生したばかりの芋焼酎を味わった。

 芋焼酎「あさひかわ」は七百二十㍉㍑千八百円、一・八㍑三千円で、市内の酒店などで販売している。