上映するのは「少年と自転車」(ベルギー・フランス・イタリア、二〇一一年)と「拝啓、愛しています」(韓国、二〇一一年)の二作品です。
「少年と自転車」は、児童養護施設で暮らし、もうすぐ十二歳になる少年シリルが主人公。父親を見つけ出し、一緒に暮らすことを夢見ている。ある日、美容師のサマンサと出会い、週末を彼女の家で過ごすようになる。ようやく父を探し出したシリルだったが、父親は冷たく、「二度と会いに来るな」とシリルは再び捨てられる。その姿を目の当たりにしたサマンサは、今まで以上にシリルに向き合うようになるが、彼の起こしたある事件がきっかけで――。第六十四回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した作品です。
「拝啓、愛しています」は、韓国の高齢者三人の日々を描いた物語です。引退後にバイクで牛乳配達をしているマンソク。重いリヤカーを引っ張る女性イップンが、急な坂道で転んだところを助けたことから親しくなった。そんな二人を見守る駐車場の管理人グンボンは、認知症の妻を献身的に介護している。思いがけない出会いを通じてお互いを支えあう三人。その日々は永遠に続くかのようだったが――。人気漫画を映画化した作品で、韓国では観客動員百六十万人と好評を博しています。
上映時間は、一日が①「拝啓、」午前十一時②「少年と」午後一時半③「拝啓、」三時半④「少年と」六時。二日が①「少年と」午前十一時②「拝啓、」午後一時。それぞれ三十分前に開場します。
前売りチケット(一作品)は千円(当日千三百円)。冨貴堂各店、こども冨貴堂、コーチャンフォー旭川店、ジュンク堂旭川店、コープさっぽろシーナなどで取り扱っています。問い合わせは旭川映画村の長原さん(090―8896―9331)へ。