手工芸を通じて韓国水原市の団体と交流している旭川日韓手工芸交流会(澤田睦代会長)の作品展が二十九日まで、旭川中央図書館(常磐公園)で行われている。

 同会は〇九年(平成二十一年)、旭川市での展示会を計画していた韓国の水原市工芸研究会の呼びかけに応じて設立。翌年には水原市の華城行宮内で合同展を行ったほか、旭川市内で展示会や講習会を開いてきた。旭川在住の工芸愛好家八人がメンバーだ。

 閨房とは、朝鮮王朝時代の女性の部屋のこと。儒教的思想が色濃く、女性の活動が制限されたため、女性は閨房で多くの時間を過ごさねばならず、そうした環境の中で独特の手工芸が発展してきた。

 今展では澤田さんが韓国で集めた閨房工芸のコレクションの一部を展示している。カラフルな色遣いで、中でも指ぬきは地方によってデザインに様々な特徴がある。昔は嫁入りの時、手作りした指ぬきを百個持参して、嫁ぎ先の両親や親戚にプレゼントする習慣があったという。

 このほかステンドグラスや切り絵など、会員各自の作品も展示している。十九日・二十六日休館。問い合わせは中央図書館(TEL22―4174)へ。