七条緑道に一日から、パラソルとテーブル、イスを並べた「緑道Cafe」がオープンした=写真。設置したのは緑道沿いの「ギャラリープルプル」を運営するNPO法人かわうそ倶楽部(あべ弘士理事長)内に事務局を置く七条緑道リ・デザインプロジェクトのメンバーたち。

七条緑道は、買物公園と同じく一九七三年(昭和四十八年)、五十嵐広三市政の時代に整備された、市役所・文化会館から常磐公園までの通り。今年で四十周年を迎えた。常磐公園から買物公園に至る「文化・芸術ゾーン」の整備計画の一環として昨年十一月から改修工事が進められている。

緑道付近はこども冨貴堂(児童書専門店)やギャラリープルプルがあるほか、ここ一、二年の間に、喫茶店や輸入雑貨店、地元のハンドメイド作家らの作品を展示・販売するショップなどが増えてきた。

事務局の一人は「買物公園通りがシャッター街になりつつある一方で、この場所が好きで出店する人たちが自然と集まった。そうした店の人たちや行政とともに、魅力を発信する場になれば」と話す。

七日から、カフェでアンケートを取り始め、三日で三十人ほどが答えた。こうして利用者の意見を集めながら今後の計画を進め、カフェの利用ができない冬期間は勉強会や過ごし方を提案するマップの発行などを行う予定だ。

市の緊急雇用創出推進事業として、かわうそ倶楽部が委託を受けていて、来年三月までに事業継続の是非が決まる。「今後も何らかの形で、緑道周辺のにぎわい作りと、過ごし方の提案を行なっていきたい」と担当者は話す。

カフェのオープンは、緑道の利用のあり方を再認識するのが目的で、飲食の提供はない。無料。午前九時から午後八時までで、十月下旬まで営業。

問い合わせ同事務局(080―8294―7670)まで。

(写真提供=七条緑道リ・デザインプロジェクト事務局)