札幌出身のイラストレーター、高山美香さん(44)が制作した文豪や偉人の人形展が二十九日(日)まで、中央図書館(常磐公園内)二階で開かれています。
高山さんの人形づくりのスタイルは、一人の文豪・偉人につき三十冊前後の伝記や関連本を読んでから制作に入るというもの。面白いと感じた偉人の一面を、その愛すべきユニークさを損なうことなく粘土で表現しています。
〇九年(平成二十一年)八月にはこれら作品を収録した著書「一葉のめがね」(猫の事務所、千五百円)を出版しています。
今展では、高山さん本人が保管している作品と、小樽文学館から借り受けた五点の計八十一点を展示します。一例を挙げると、泉鏡花、岡本かの子、キュリー夫人、小林多喜二、ジョン万次郎、水戸黄門、雷電為右衛門、石原裕次郎…など。旭川ゆかりの詩人、小熊秀雄の人形もあります。高山さんの作品展としては過去最大規模の展示です。
会場には、高山さん制作による二十八人の「文豪ハンコ」も展示。実際に押してみることが出来ます。また二十八日(土)午後一時半から、高山さんの講演会が行われます。
展示、講演会とも無料。直接会場へ来てください。問い合わせは中央図書館(℡22―4174)へ。