第二次世界大戦で没した画学生の遺作を蒐集展示する無言館(長野県上田市)の館主、窪島誠一郎さんの講演会が十月十日(木)午後六時半から、市公会堂で開かれます。北海道中小企業家同友会道北あさひかわ支部(渡辺直行支部長)の主催。
窪島さんは一九四一年(昭和十六年)、東京生まれ。父親は作家・水上勉。印刷工や酒場経営などを経て、一九七九年(同五十四年)に夭折の画家のデッサンを展示する「信濃デッサン館」を開館。その後一九九五年(平成七年)から二年間、自らも出征経験がある画家、野見山暁治さんとともに日本各地の戦没画学生の遺族を訪ね歩き、遺作を蒐集した。一九九七年(同九年)、それらの作品やイーゼルなどの愛用品を展示する「無言館」をデッサン館の隣接地に開設した。
講演では、窪島さんが「無言館のこと~戦没画学生が伝えること~」と題して、遺作集めの折の悲しい秘話などを話す。
入場は無料だが、整理券が必要。同友会事務局(五ノ八、℡29―6663)ほか、あさひかわ新聞(八ノ六、℡27―1577)でも扱っている。