遠軽町で陶房「凍炎窯」を主宰する成中康生さん(76)がギャラリー舞ふれんど(末広五ノ一)で個展を開催している。
信楽の土をベースに、旭川の「神楽土」や剣淵の土をわずかに混ぜ、灯油窯で強く還元をかけて焼成する。焼き肌は備前を思わせる濃い茶色になる。野の草花が好きなことから、作品の中心をなすのは花器だが、食器も数百円からという求め易い価格に設定している。
釉薬は基本的なものを二つほど使うだけだ。「同じ釉薬なのに窯の場所によって焼き上がりが大きく違うのが、作陶の面白いところ。陶房名に『炎』の字を入れたのは、焼きものに炎を写し取りたいという願いを込めてのことです」と話す。
四年ほど前までは北見や紋別でも個展をしていたが、現在は二年に一度、舞ふれんどでのみの開催だ。
十三日(日)まで(期間中無休)。午前十時~午後八時。問い合わせは舞・ふれんど(℡54―0404)へ。