旭川藤女子高校(櫻庭 弘子校長)のULコースの三年生と市内や札幌の留学生たちによる英語討論会が二十四日、同校で開かれた。

 同校ULコースは国際的人材の育成を目的に質の高い英語教育を通じ、授業にプレゼンテーションを盛り込むなど独自のカリキュラムで授業を行っている。

 討論会のテーマは「Rich―Poor Gap(貧困の格差)」。三年生十三人とアメリカやヨーロッパ、アジア、北欧などの留学生十人が五グループに分かれてアメリカ、ブラジル、北欧、インドと中国、日本、それぞれの国の格差について研究結果を英語で発表した。

 移民が多いアメリカの格差の現状や日本の正規・非正規雇用の実情、発展目覚ましい中国やインド、ブラジルが抱える都市部と田舎の貧困格差など、各国が抱える問題点を指摘した。また、格差が無いとされる北欧に関しては、高い税率による福祉の充実が教育や男女の格差をなくし、投票率八割という国民の政治への強い関心について発表した。

 プレゼン終了後はグループごとにディスカッションし、問題解決のための意見交換を行った。討論会を終えて、本間玲奈さんは「同年代の留学生たちの考えを聞き、国や文化の違いで私たち日本人が思いもよらない意見もありました。それでも、良い社会を作ろうという気持ちは同じで、最後には皆で一体感を持つことが出来ました」と感想を話した。