旭川市議会の議員研修会が二十三日、市議会議場で開かれた。

 講師は、地域づくりのコンサルタントとして、全国各地で住民や行政機関、商店街や業界組合と手を携えて活動する福田志乃さん(地域政策プランニング代表・千葉市)。

 三十三人の議員と二十人ほどの傍聴者を前に「多様な主体による地域づくり」と題して一時間半、熱を込めて話した。

 自身が深く関わった和歌山県の森林を活かした「雇用対策・環境保全・地域振興」の事例や、佐賀市富士町の温泉を核にした地域づくりの事例など、具体的な手法をあげて説明した。

 そして、「他者との比較で、強みか弱みかを考えるよりも、例え弱みでも、『これしか生きられない』の強い思いがあれば成功する」「誰がプロデュースするかが大事。人を動かすことが、実は最も難しいマネジメント。そこに真の戦略が存在する」などと話した。

 傍聴席からは、「議員が勉強するのも大事だが、こういう話は市の職員が聞くべきじゃないかな」との声が聞こえた。