昨年出版された絵本「海のむこう」(文・土山優/絵・小泉るみ子/新日本出版)の原画展が、こども冨貴堂ギャラリーKIDS(七条買物公園)で開催中です。

 「海のむこう」は北海道の海辺の家を舞台に、秋から長く厳しい冬、そして春の訪れを、いつも海を見つめて過ごす女の子を描いた作品。その原画十九点が出展されています。

 文を書いた土山優さんは、札幌出身の絵本や児童文学の評論家。子ども時代を留萌で過ごした土山さんは、児童文学作家で二〇一〇年に亡くなった後藤竜二さんに子どもの頃の体験を話したところ、執筆を勧められたという。美唄市出身の小泉るみ子さんの柔らかなタッチの絵も素敵だ。

 「海の先に何があるのか、憧れた少女の物語です。厳しい環境の中でも憧れを持つ心を子ども達に伝えたい」と土山さんは話しています。

 十六日(日)まで。入場無料。問い合わせはこども冨貴堂(℡25―3169)まで。