サケの稚魚が旅立ちます――。大雪と石狩の自然を守る会(寺島一男代表)が三十日(日)午前十時から、神楽岡公園の忠別川左岸でおこなう「サケ出発式」への参加を呼び掛けています。
同会は、「石狩川にこそサケを」を合言葉に一九八四年(昭和五十九年)から、市民に呼び掛けて家庭や職場でサケの稚魚を飼育してもらい、早春の石狩川に放流する活動を続けています。
二〇〇九年(平成二十一年)には、独立行政法人さけますセンターによる五十万匹の放流が始りました。二〇一一年秋には、サケが群れをなして石狩川を遡上し、川底にたくさんの産卵床が確認されるようになりました。自然産卵で生まれた稚魚が川を下り、海に出て、再び旭川に帰ってくるサイクルが完成する日はもう少しです。
今年も同会の「さけゼミナール」の会員たちが飼育した元気な稚魚を、アイヌの人たちによるカムイノミ(儀式)に送られてみんなで放流します。
参加は無料です。放流に使う紙コップを持参してください。問い合わせは、平日の午後六時から九時の間に、橋詰さん(℡090―9432―6572)へ。