税理士や公認会計士で組織するTKC北海道会(加藤恵一郎会長)と旭川信用金庫(原田直彦理事長)が中小企業の経営力強化に向けて提携を強化することで合意した。
提携によりTKC北海道会(四百三十人)に加入する会計会社の顧客企業は、同会のサポートを受けながら融資を受けられ、金利も優遇される。TKCによる決算書は改ざんが不可能とされており、極めて信頼性が高いと評価されている。旭川信金側も経営の透明性が確保されていると信頼を置いており、新たなビジネスマッチングの場として期待を寄せる。
今後は互いの情報交換を密にし、TKC会員の会計会社で旭川信金を交えた個別相談会の実施を目指す。融資に関して必要とされる書類はほぼ全てが会計事務所にあるという利点と、何よりも支援を申し出る企業主の精神面が楽になる。
「一人で金融機関に融資の相談に行くのは心細いものです。しかし今後は会計事務所で行えるようになります。そういった面では心強い支えにもなりえます」と尾田利雄TKC北海道会旭川支部長は話した。