日本を代表する版画家、グラフィックデザイナーの遠藤享(えんどうすすむ)の版画展が十六日(金)から、ギャラリーシーズ(市内旭町二ノ三)で始まります。

 遠藤は一九三三年(昭和八年)、山梨県甲府市の生れ。少年期を旭川で過ごし、旭川商業高校を卒業後、武蔵野美術大学に進みました。作品は、国内はもちろん、世界各国の美術館に収蔵されています。

 一九六七年(昭和四十二年)にオープンした旭山動物園のロゴマークを、七四年には、北海道銀行のシンボルマークを制作していて、旭川と北海道にゆかりの深い作家です。

 旭川での個展は四年ぶり。新作を中心に三十五点を展示します。ギャラリーを主宰する久木佐知子さんは、「シャープで硬質な詩情をたたえた『遠藤享の世界』をぜひご覧になりに来てください」と話しています。

 初日の十六日午後六時から、作家を囲んでオープニングパーティーが開かれます。入場無料。

 問い合わせはギャラリーシーズ(℡53―8886)へ。