旭川市3条7丁目・℡25―5480

 三、四仲通り七丁目ヨネザワセブンビルの一階にある「めいじ家大舟」にお邪魔しました。もうすぐ二周年を迎える居酒屋です。

 三条通りにある「大舟」本店が有名ですが、観光客が多い本店に比べ、めいじ家大舟は地元客に目線を向けた品揃えです。今が旬のギンガレイやホタテなどの新鮮な魚介類はもちろん、いち押しはさまざまな調理法で提供する地場の旬の山菜です。

 「アマドコロの網焼き」(六百五十円)はお酒のおつまみにお勧めです。焼き立てからはトウモロコシのような香りがします。塩をかけて一口かじると茎の食感はアスパラのよう。味は甘く、葉の部分にはほんの少しだけ苦味があります。

 同じく旬の「雪笹(ゆきざさ)の卵炒め」(六百五十円)は、さっと油で炒めて卵でとじたシンプルな料理。独特の香りがします。特に茎の部分の味が濃く、それが葉と卵と混ざり合って、なんとも美味しい。

 これらの山菜は遠軽町白滝の山中で採れたものだそうです。「その時季しか食べられない地場の山菜料理をぜひどうぞ」と店主の馬場明治さん(45)。

 アマドコロも雪笹も旬は六月中旬まで。それらに替わって登場するのは「クマザサの子」だそうです。採れたてを皮のまま網焼きして、ホクホクのところを味噌とマヨネーズでいただきます。ああ生つば、ゴックン…。

 午後五時から午前零時(日、祝は午後十一時)まで。第二、第四月曜定休。 (取材・草嶋一介)

ケロコのひとことメモ

 三条の大舟はむかしからよく足を運びます。あの雰囲気が大好き。もう一軒できた、と気になっていましたが、ようやく行ってきました。

 明るく清潔な店内。そして何よりお刺身がいい。卵焼きも美味しかった。ジンカラ、タラコバター丼…、カロリー高すぎ。でも美味しいから仕方がない。

 大舟の本店は味のある古さですが、こちらの店内はバリアフリー。掘り炬燵の小上がりやテーブル席など、一緒に行く人によって合わせられるところがいいわ。一人で行っても、マスターが優しく接してくれるので、カウンターで長居してしまいそう。ぜひ行ってみてください!

 

2014年05月20日号掲載