旭川育児院の子どもたちを支援している心の里親会(古内大己会長)が六月八日(日)午後五時半から、チャリティライブ「フォスターコンサート」を旭川トーヨーホテル(七ノ七)で開く。

 育児院は二歳から十八歳までの子どもたち約七十人が生活をともにする民間施設。一九二一年(大正十年)に篤志家が開設し、五二年(昭和二十七年)からは社会福祉法人として運営している。

 旭川心の里親会は六五年(同四十年)、入所している子どもたちの心の拠り所となることを目的に結成され、運動会や遠足、クリスマスなど育児院の行事に参画し支援している。現在の会員は三十人ほど。

 古内会長は「育児院には高校を卒業するまで入所することができますが、義務教育を過ぎると公的な援助額が極端に少なくなり、高校生たちにとって金銭的な問題は切実です。そのため、少しでも高校生の教育費を支援しようと、初めてコンサートを企画しました」と話す。

 古内会長が市内の音楽仲間に相談。そのツテで、コンサートの趣旨に賛同した、札幌の「ナイトDEライト」と旭川の「ダメンズ11」、「芸者ぼういず」、「昭和オールスターズ」、「ベンチャーズ騎士」の五つの音楽グループがボランティアで出演してくれることになった。

 「旭川の四つのバンドは長いこと市内を中心に活動しており、音楽ファンならバンド名を聞いただけで分かると思います。ナイトDEライトはコンサドーレ公式応援ソングや石屋製菓の白い恋人のCMソング、北海道いのちの電話オフィシャルソングを歌っており、もしかすると近いうちに大ブレイクするグループかも知れませんよ」と古市会長。

 今後もこうしたチャリティコンサートを継続して開催する計画だという。

 前売チケットは千五百円(ワンドリンク付。当日二千円)。こども冨貴堂(七条買物公園)、大雪クリスタルホール売店(神楽三ノ七)、ジュンク堂書店(一条買物公園・フィール一階)、ラバーソウル(三・四仲つつじプラザ地下)、ゆいゆい本舗(東神楽町ひじり野北一ノ三)で扱っている。

 また、心の里親会の会員も募集している。会費は年一万円。賛助金は一口二千円。

 問い合わせは、心の里親チャリティライブ実行委員会(育児院内、℡61―4054)へ。