キッチンにはいつだって笑いと涙というスパイスがあった――。映画「イラン式料理本」(二〇一〇年/イラン)の上映会が三十日(土)、まちなかぶんか小屋(七条買物公園)で行われます。neoアジア映画祭inあさひかわが企画する「土曜シネマⅡ ドキュメンタリー・ナウ」の一環。

 イランを代表する映画監督モハマド・シルワーニが、自らの妻、母、叔母、妹など、七人の女性の台所にカメラを据えました。女性たちの夕食づくりから浮かび上がるのは、男と女、嫁姑、家族というドラマ、そしてイラン社会の今と昔。思い出とともに引き継がれ女性たちが作る家庭料理は、笑いや涙というスパイスによって味わい深く熟成されていきます。家族が愛おしくなる、ユニークな作品です。

 上映時間七十二分。上映は①午前十一時②午後二時③午後六時半の三回。チケットは一般千円(当日千二百円)、会員は八百円。チケットの購入と問い合わせは、まちなかぶんか小屋(℡23―2801)まで。