「化学物質汚染」テーマに 鴎外のひ孫・森教授の講演会 暮らしの中の化学物質の影響を考える講演会が五月十日(日)午後一時半から、勤労者福祉会館(六ノ四)大会議室で行われます。市民団体、ガイア21(板井律子代表)の主催。

 千葉大学大学院の森千里教授=写真=が「私たちは、化学物質に汚染されている~未来の子どもたちの健康のために出来ること」と題して、多種多様な化学物質に取り囲まれている私たちの日常生活で、何をどのように気をつけたらいいのかなどを分かりやすく解説します。

 森教授は一九六〇年(昭和三十五年)、札幌生まれ。旭川医大卒業後、京都大学医学部助手、米国国立衛生研究所・環境健康科学研究所、京都大学助教授などを経て、現職。小説家・森鴎外のひ孫だそうです。

 環境汚染が人間の健康に及ぼす影響について研究を続けており、へその緒から体内汚染を調査し、次世代に取り返しのつかない“負の遺産”を残さないための「環境改善型予防医学」を提唱しています。

 「鴎外と脚気~曾祖父の足あとを訪ねて」(NTT出版)、「へその緒が語る体内汚染」(技術評論社)、「胎児の複合汚染 子宮内環境をどう守るか」(中公新書)など多数の著書・共著があります。

 参加費は五百円。高校生以下は無料。問い合わせは、板井さん(℡27―6007)か、共催の旭川NPOサポートセンター(℡74―4180)へ。