ろう者と健聴者がともに活動している人形劇団「デフ・パペットシアターひとみ」と、札幌と横浜を拠点に活動している「希望を歌うナイトDEライト」の共演による人形劇「森と夜と世界の果てへの旅」が十六日(木)午後五時半から、市民文化会館(六ノ九)小ホールで行われます。同公演実行委員会の主催です。

 人形劇団デフ・パペットは「ひょっこりひょうたん島」で知られる「人形劇団ひとみ座」を母体に一九八〇年に設立され、人形劇にろう者の視覚的センスや手話による表現を生かし、せりふに頼らない新しい表現を追求しています。 「森と夜と世界の果てへの旅」はナイジェリア人作家のエイモス・チュツオーラ著「やし酒のみ」が原作。魔術的で自由奔放な世界観を人形劇化したものです。人形の繊細な動きと手話、音声、言葉をスクリーンや衣装に映し出し、登場人物の喜怒哀楽を表現します。健聴者はもとより聴覚障がい者も楽しめます。

 旭川市でも現在、手話条例について議論がなされており、制定までそれほど時間がかからないと思われます。実行委員会では「今回の舞台の役者六人のうち、半数がろう者で、舞台監督もろう者です。ノーマライゼーション社会の到来が叫ばれる現在、ろう者の社会進出、社会参加の実態を広く知っていただきたい」と観劇を呼びかけています。

 チケットは大人千五百円、親子二千円、中・高校生千円、小学生五百円(未就学児は無料)。文化会館売店とこども冨貴堂、ジュンク堂書店、まちなか文化小屋、青年大学、ゆいゆい本舗(東神楽町ひじり野)、おうるの森(美瑛町五陵)で取り扱っています。

 問い合わせは、実行委員会の古内代表(TEL090―2072―9533)へ。