道内に生息分布を拡大しているアライグマが、各地で農業被害を引き起こしている。アライグマはもともと日本国内には生息していなかったが、ペットとして飼っていたものが逃げ出したり、飼えなくなって放されたものが野生化し、旺盛な繁殖力で増えていった。北海道では一九七九年(昭和五十四年)に恵庭市で飼育されていた約十頭が逃げ出したのが最初だという。アライグマと同様、国の外来生物法で指定されているセイヨウオオマルハナバチやウチダザリガニなどは、市民団体などによる駆除活動がおこなわれている。だが、アライグマは気性が荒く、捕獲には危険が伴い、ワナを扱う技術なども必要なことから、捕獲は自治体が中心で、捕獲頭数は年々上昇してきているものの、その数は限られている。アライグマの被害については、市議会の第四回定例会でも取り上げられた。市内のアライグマの捕獲状況や農業被害を報告する。

(佐久間和久記者)

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