市民団体「旭山を活かす街づくり市民の会」(二川チエ子会長、会員数百二十八人)がソロプチミスト日本財団の社会ボランティア賞を受賞し十七日、西川市長に受賞報告を行った。

 社会ボランティア賞はソロプチミスト日本財団の顕彰事業の一環で、地域社会のニーズに適合した地域密着型のボランティア活動を継続的に行っている人たちを讃えて贈られる。広く知られていないが地道に活動している人や団体を発掘するねらいがある。国際ソロプチミスト旭川(波岸順子会長)が同会にこの賞を贈りたいと書類を提出したところ、十倍以上の倍率をクリアしての受賞となった。

 同会は〇七年(平成十九年)、旭山の地元、東旭川の市民有志が、旭山を人々が集う癒しの場にしようと発足した。地域住民に「一円玉募金」を呼びかけて毎年十万円を市に寄付しているほか、旭山のサクラの植樹、植物の乱獲防止パトロール、清掃奉仕などを行っている。今年度は散策会や探検会、三浦庭園での野点、ガイド養成講座なども行い、こうした地道な活動が評価された。

 十一月十一日に香川県高松市で行われた表彰式には、二川会長のほか同会会員三人と、波岸会長ほかソロプチミスト旭川の会員が参加。三千人近い来場者の前で壇上に上がり、賞状を受け取った。また後日に行われた伝達式で副賞二十万円が贈られた。

 二川会長は現在九十一歳。西川市長への報告では「表彰式が行われた四国では、八十八カ所を回る人にお茶を出してもてなす習慣があります。旭山に来たお客様にも、トマト一つでも差し上げて、おもてなしが出来ればと思っています」と、かくしゃくと話していた。